訪れ帖

 


[450] 素朴な質問 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/16 23:32:10 del:

近藤です。
唐突ながら、素朴な質問がございます。
関東の藤原彫刻という図録ですが、あれは関東地方の研究者や愛好家の間では教科書的な存在になっているのでしょうか。


教科書と言うには -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/17 23:37:16 del:

 昭和54年ですね。私は上京したばかりでしたが、拝観し、図録も購入しました。川崎影向寺の薬師三尊や、保福寺の十一面、千葉覚王寺の大日は覚えていますが、関東の仏像に今だ馴染めなかったせいもあって(?)か、細かいところは余り印象に残っていません。
 あらためて図録を見ると、神奈川金剛寺の阿弥陀、証菩提寺の阿弥陀三尊、日野安養寺の阿弥陀などが出ていて、関東地方の主だった藤原仏がよく集められています。個々の仏像の解説は丁寧で造像銘も掲載されていますが、全体の解説は概論的で教科書的といえるかどうか。
 巻末の参考文献は役に立ちます。




[449] 姫路の姫君よ再び -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/06/16 22:18:31 del:

鍋島君も「仏像彫刻の眼」の頃は荒削りでしたが今度の蓮厳院の分では成長ぶりをうかがわせます。よくやってくれたと拍手を続けたい気持です。
戦線にはなお宇喜多勢がとどまって更に文を出すべく動いていますが、それに刺激されたのか波多野嬢も再び出てきました。来週は姫路のお姫様がまた楽しい文を出してくれます。
こうなると私としては出雲嬢にも一文をお願いしたくなってきます。彼女の「神と仏の交差点」は大変に面白い文だったと思います。


軍師の出番 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/17 23:35:29 del:

佐賀藩の若殿や姫路の姫君だけで無く、軍師の出番をお待ち致しております。




[447] 書棚 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/14 21:11:22 del:

前週から「書棚」担当を引き継いでいますが、現在は地方博物館の展示図録シリーズということでやっています。が、仏像展示の図録は大部分が国立博物館に集中してて、地方博物館のものは少ないんですね。ある意味これらは相当にレアな本だったりするんでしょう。スタッフたちの所蔵本を借りて読んでいますが、オオッと驚かされるような図録が沢山あります。


ブックオフが文化を破壊する? -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/14 22:48:50 del:

 このところ知らない間に各地に歴史博物館的なものが増えて、開館記念や○○周年記念と称してその地方の仏教美術展をやることが増えてきています。当方もすべてをウォッチ出来ていませんので、旅行の際は博物館や書店巡りが欠かせません。しかし、最近は町で地方出版物を取扱う大きな本屋さんを探しても、ブックオフなどが全国進出していてがっかりすることが多いようです。
 高賀山ですか。修験の山ということと円空記念館位しか知りませんが、最近は、高橋尚子の愛用の名水の産地として有名だとか。ブームというのはどこから起こるのか判りませんね。




[446] 美濃地方 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/14 00:54:41 del:

近藤です。
小泉君と電話してたら旅行案の事が出ました。
美濃案は可能性あり、と思ってるようです。まあ私も岐阜県とかは馴染みなので別にいいんですが、聞くところによれば美河嬢が「高賀山にも行きたい」と提案しているらしいです。高賀山って奥美濃の方で距離的にも遠い筈です。そんなところも行けるのかなと疑問に思います。美濃ってよく考えてみると結構広い範囲に古寺が散らばってるので、これを回るのは工夫を要するかも。




[444] 夏の旅行計画案 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/11 22:51:28 del:

近藤です。
そちらが鳥取島根、こちらも夏に旅行計画があります。肝心の案ですが、三つあります。
東日本スタッフ案「岐阜県美濃地方」
西日本スタッフ案1「若狭小浜」2「丹波丹後」
どれも捨てがたいですが、個人的には丹波丹後が興味あります。


夏の旅行 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/12 19:37:36 del:

 若狭は、川尻所長の第二の故郷で、もう何十回も訪れておられます。数年前に「謎を秘めた仏たち」に掲載した正楽寺など、隠れ仏も含めた若狭の仏像の本を出版する予定で、所長が最終原稿まで仕上げたのですが、鎌倉の本と一緒に出版したいという出版社の希望もあって現在お蔵入りになっています。今の時代ですからCD-ROM等で当研究所から出版したいとは思っているのですが。
 文化を奢ることなく自然に守る人々の気持ちは素朴で、仏教美術的にも民俗学的にも興味の尽きないところですね。
 丹後は若狭文化の延長線の部分もありますが、丹波を含めて系統だった研究がされていないという意味でまだまだ興味深いですね。
 美濃地区は、我々が行っていない地方の一つです。「中部の仏像」を興味深く拝読しています。
 いずれも中央とも関係を保ちながらやや異なる独自の文化を育て上げた地だと思います。




[442] 鳥取と島根の寺 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/09 22:50:15 del:

近藤です。
いやー本館がこのところ熱いですね。東も頑張ってますが、西もいまは元気一杯です。黒田宗円副代表は古佛のなかでは「軍師」の役割を持っているみたいな感じです。尊敬する人物が黒田官兵衛だそうですから、本人も大いにその気なのですな。
波多野、宇喜多、立花と続く「あれこれ」の毎週更新は、編集担当の方も大忙しですが、今までなかった内容の文が続くので編集作業を忘れて原稿を読みふけってしまいます。来週は鍋島が登場しますし、噂では出雲にも要請がいっているとか。黒田さんは本気ですな。いやーますます楽しいです。
今日、骨皮代表が某寺へ仏像撮影に行ってきたそうです。あと二週間ちょっとでトップページの仏像写真を変更するのですが、もう半年経ったかと驚くこのごろです。
鳥取島根ですか。昨年の旅行が思い出されます。大山寺と三仏寺と観音寺と学行院ははずせませんね。島根では浄音寺、仏谷寺、清水寺、大寺薬師が基本でしょうか。


尊敬する人物か! -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/10 19:50:11 del:

 尊敬する人物か!ここ何十年も考えた事が無かったですね。人間長くやっていると先が見えてくるからなのでしょうか。一時期親鸞に懲りましたが、尊敬するというのとはちょっと違うし。
 トップページの更新と聞くと、確かにもう半年かといった気持ちです。表紙を半年毎に変えるというのも歴史と時間の流れを感じさせていいものですね。当方のトップページはほとんど変えていませんが気分を一新するのにはいいかなぁ。
 鳥取島根は、浄音寺は今のところ入れていませんが、外にも平安の仏達がいるので時間との兼ね合いですね。三仏寺も皆さんとても投入堂まで行く元気は無いので、収蔵庫どまりです。




[440] 肥前佐賀38万石 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/06/09 00:48:38 del:

宇喜多勢が精力的に展開しています。その健闘を支えるべく立花勢も到着して戦線はたけなわです。波多野勢もまだ戦線にとどまっているので、西日本は総力戦の構えに移ってきました。古佛としては理想的な状況と言えましょう。
続く第四陣は肥前佐賀38万石鍋島勢です。私、個人的にはこの鍋島に期待するところ大です。化け猫も蹴散らしてゆくでしょう。


前線本部の総大将ですね -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/09 18:25:10 del:

 黒田さんも前線本部の総大将のようです。人材の豊富な古佛の本領発揮といった所ですね。
 我々は、今年8月に鳥取島根に行く事になりました。山陰は宇喜多さん太田さん専門のブッコガクの宝庫ですが、取り敢えず主要な仏像を中心に回るため、遺跡や廃寺跡は余り行けません。
 これらの遺跡や、山口県沿いの諸仏等は、次回のお楽しみとなりそうですが、今回のコースももう何十年も行っていない所も多いため、今から楽しみにしています。




[438] 古書 -投稿者: 岡野 亮平 返信 2003/06/07 00:03:23 del:

古書の図録と地方の出版物に今ではもう手に入らないものがありますね。敢て書かないけれどあんな高価な本も!是非欲しい!
どうしても欲しい場合はどうすれば良いでしょう。


要望欄にどうぞ -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/07 12:52:06 del:

 要望欄に、「どうしても欲しい!」と書いて下さい。
 「ああそうですか」と言ってあげます。




[437] 文化財関係古書を差し上げます -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/06 09:16:32 del:

 会員の方から不要となった文化財関係の古書を寄贈頂きました。
 また、第一弾で本を差し上げた方から、お返しに寄付頂いたものもあります。 
 多くが資料となる貴重な本で、そのほとんどが汚れ、破損の無い綺麗な書籍です。  
 希望の方に差し上げますので、入手希望の方は、ホームページのトピックスからお申し込み下さい。
 本自体は無料ですが、送料は御負担願います。

 古書を申し込まれた「齊藤直美さん」、連絡先がわかりませんので、下記まで連絡下さい!
 メールアドレス:bunkaken@anet.ne.jp




[435] 筑後柳川21万石 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/06/02 23:38:14 del:

唐招提寺の千手観音像は雑密尊像という評価を与えられていますが、その精神的価値はまさしく純密教のそれでありました。経典や儀軌の中身を正確に把握し得た仏師が天平時代にすでに居たことをうかがわせます。
宇喜多勢も頑張ってくれました。私も安養寺を訪れてみたいものです。
続く第三陣は筑後柳川21万石立花勢です。


純粋密教 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/04 00:20:42 del:

 純密教のそれ、というのは中々難しいですね。
 純粋密教は、最澄・空海がもたらした大日経、金剛頂経によるものと、単純に捉えていましたが、確かにそれ以前にも大日経や密教経典、儀軌は伝わっていましたので、それらに忠実に造られた像は純密美術と呼べるのでしょうか。
 三眼や千手千眼などという形で表れるという造形的な部分なのか、黒田さんが言われる精神的表現の部分なのか、あるいはその両方なのでしょうか。
 密教美術と言うのは、やはり宗教学的観点から見ないと神髄は見えてこないとつくづく感じます。

 安養寺は、5年程前に訊ねましたが、経塚遺物よりも圧倒的な毘沙門天群の方が印象強く残っています。山の麓の明るい静かなお寺です。




[433] 唐招提寺 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/06/02 00:52:03 del:

近藤です。
台風の後だけに天気は不安定で風も強く、肌寒い中でしたが唐招提寺へ行ってきました。
真っ直ぐに仏像修理所へ向かい、大きな作業場の本格的な設備にまず感動、ついで本尊像と千手観音像とを至近距離で見られて感激でした。
本尊像は台座から下ろして安置してあるので、体躯や造形の隅々までつぶさに観察することが出来ました。膝部の上面を間近に見たのは初めてでした。台座は蓮弁を全部取り外してあって、八角形の本体と框座の様子がよく分かります。
千手観音像は小手を全て取り外してあって、おかげで体躯がすっきりとして長身に見え、金堂内陣では分からなかったスマート感がよく出ていました。解体された小手はもちろん、大手の複雑な取り付け状態もよく分かりました。
極めつけは本尊像の頭光で、千体仏がびっしりと並ぶ姿は迫力があります。千手観音像の頭光も中心部の文様などが白鳳タイプの古風なものでした。他像転用説が出るのもうなずけます。
問題の墨書についてのアナウンスはありませんでしたが、係員の話では目下調査中だとの事でした。
その後講堂の諸仏と収蔵庫の破損仏像群を見学しました。開山堂はまた500円も必要になるのでとばしました。


ノスタルジア -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/02 12:48:25 del:

 そういえば季節外れの台風でしたね。
 唐招提寺は、浅野清氏が屋根裏に上って仔細に調査した結果出された、以前は大屋根が1m程低かったという説が実証されたり、垂木を支える邪鬼の彫刻が奈良時代の創建当初のものと判ったり、鑑真愛用の数珠が本尊の掌の中に埋め込まれているのが見つかったりと、このところ色々ワクワクさせてくれます。
 次は墨書銘ですか。
 民間に流れた本尊の化仏を拝見した事がありますが、化仏一体だけでも天平時代の気風を感じさせるものでした。
 また、「若葉して御自の雫ぬぐはばや」の鑑真像や過去の栄華を封印してひっそりと佇む戒壇跡、そして、私にとっての原点とも言える伝衆宝王菩薩像が、新たな時代への息吹を感じさせてくれる、魅力の尽きる事の無いお寺ですね。
 そんなノスタルジックな気分に浸っていたら、中秋の名月の観月会に行き、萩に囲まれた鑑真廟の周りで、暗がりで抱合う他のアベック(古いなぁ、今でいうカップルですか)と出くわし気まずかった事を思い出してしまいました。(もちろん若かりし多感な頃のお話です)




[431] 唐招提寺仏像公開 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/31 23:46:45 del:

近藤です。
明日6月1日に西日本の有志で唐招提寺へ仏像修理現場公開見学に行くことが決まりました。
個人的には、千手観音像の足ホゾにあった墨書のことが気になっています。今度の修理の成果は天平時代彫刻史に多くの新知見をもたらしてくれることでしょう。


修理現場の公開 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/06/01 15:26:51 del:

 修理現場の見学の様子を写真で見ましたが、すぐ傍まで近付けるようですね。
何か収穫はありましたでしょうか。

 このところ、公開の原則ということもあってか、仙台の大崎八幡宮の本殿修理現場を足場の上から間近で公開するなど、各地で積極的なイベントが見られ、我々にとっては嬉しい限りです。
 しかしながら、三月堂の石灯篭のようなこともあり、見る側の姿勢も問われているのかも知れません。




[429] 鍋島 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/29 23:05:13 del:

近藤です。
鍋島君から骨皮代表宛に鍋島が贈られました。
ジョークなんでしょうかね。


鍋敷き? -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/30 12:24:43 del:

 当研究所が送るとすれば「鍋敷き」位ですかね^^;。
 先日、会員の方から、蔵書を処分したいという話があり、引取りに行ってきました。全集などは古本屋さんにお願いしたそうですが、興味深いものが色々ありました。
 しかし、仏教美術関連の本も、興味の無い人にとっては重く嵩張るだけで、周りに引継ぐ人がいないと折角の宝も生かされません。
 前回と同じように、ご希望の方にお分けしようかと考えています。乞うご期待。




[426] つまらない疑問 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/27 23:03:02 del:

近藤です。
波多野さんはすでに気付いておられるのでしょうが、天禄元年(970)に源為憲が「口遊」を作った時、その「近三」が三年前の天延4年(967)に破損していたことは知っていたんでしょうね?壊れてても著名像は著名像、ということなんでしょうかねー。藤原為光の息子の松雄が「「近三」を見に行きたい」なんて言ったとしたら源為憲はなんと答えたんでしょうか。
「いやあれは今は壊れてんだ」とか何とか?
つまらない疑問を述べまして失礼致しました。


世界の超高層ビルベスト3 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/28 00:54:14 del:

 世界の超高層ビルのベスト3を御存じですか?
 1位 マレーシア・クアラルンプール ペトロナスタワー(1996)
 2位 アメリカ・シカゴ シアーズタワー(1974)
 3位 中国・上海 ジンマオビル(1998)
だそうです。また、来年には、台湾に一番のビルが完成するとか。

 でも、私にとっては、シアーズ”太”、ワールドトレードセンター(今は無き!)”二”、エンパイアステ−トビル”三”ですが如何でしょうか?




[425] ありがとうございます。 -投稿者: 波多野愛 home page 返信 2003/05/27 22:37:05 del:

高見様、お久し振りでございます。波多野愛です。
「近三」の件はご指摘のとおりですね。康尚作弥勒像は「口遊」の後ですが、本題が「河二」でしたのであえて細かい点は書きませんでしたが。「口遊」の頃にすでに鎌倉大仏があったならば「鎌二」となっていたんでしょうか。高さが11mちょっとですね。観音像とあんまり変わらない大きさですね。
タイムマシンがあったら、まず河内知識寺の観音像を見に行きたいです。


塑像の秘密 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/27 23:13:17 del:

 以前に訪れ帖で「塑像の秘密教えて」という質問があり、塑像の秘密は”光る泥だんご”ですと解答したら、いたく感心して頂きました(FQA参照下さい)。
 私も塑像の巨像の秘密をこの目で見てみたい!




[423] 備前岡山52万石 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/26 22:56:34 del:

波多野の文はいかがでしたでしょうか。
第二陣は、備前岡山52万石、宇喜多勢です。今度こそ徳川をやっつける、というような意欲を見せてくれています。彼の働きに期待しましょう。


天平彫刻 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/27 18:19:46 del:

 太郎、二郎、三郎という呼び名は、日本三古鐘として知られる、東大寺の「奈良太郎」、高野山根本大塔の「高野次郎」、吉野山世尊寺跡の「吉野三郎」などと同様、著名なものの例えで、敢えて大きさに拘る必要は無く、鎌倉時代の『二中歴』や『拾芥抄』にも(この時代には雲居寺の大仏や鎌倉大仏もあったはずですが)三大仏として挙げられている事を見ても、単純に当時の著名な如来像という意味で捉えれば良いのではないでしょうか。
 また、康尚によって再興された弥勒仏は治安2年(1022)に建立されていますから、「口遊」でいう近江三郎は、天延4年(967)に破損したという元の像の事だったのでしょう。

 細かい事はさて置いて、聖武天皇が訪れて、盧舎那仏に感銘した知識寺に天平の粋を集めた観音立像の巨像が建立され、天下を睥睨した様子が眼に浮ぶようです。天平彫刻は、今に伝わるのはほんの一握りの像だけで、数多くの像が制作されては消えて行ったと考えられますが、その一つを思い浮かばせてくれたと共に、短いとはいえ300年以上に亘って立ち続けた、塑像の堅牢さに頭が下がる思いがします。

 二の矢、三の矢と矢継ぎ早の攻め手に古佛の勢いを感じます。




[421] 補足 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/24 00:02:09 del:

追加報告を。
来週より本館コンテンツ「あれこれ」の再編を実施します。波多野愛、鍋島信生、天童秀虎、立花宗茂らに原稿を再作成してもらいます。特に波多野がどんな文章を書いてくれるのか。高見様の後輩だけに期待してしまいます。その波多野の今年の第一文が来週に登場します。


隠れファンです -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/24 22:43:06 del:

 石山寺の大日如来坐像は、確かに近いものがあります。上半身、特に上膊部の肉取りは瓜二つです。膝前も石山像の形式の方がぴったり来るようですね。

 続々とスタッフが登場して心強い限りです。才色兼備の波多野女史の隠れファンとしては見逃せません。




[420] 蓮光院大日如来坐像 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/23 23:36:15 del:

蓮光院大日如来坐像を見て武者震い、とまではゆきませんでしたが、興味深い像であったのは確かです。一見して「どこかでこれに似た像を見た」と思い、それがなかなか思い出せなくて今日まで色々探していましたが、やっと見つかりました。石山寺蔵の大日如来坐像でした。造形や作風や感覚がよく似ています。蓮光院大日如来坐像の膝部は後補ですが、もとは石山寺大日如来坐像のような形だったのでしょう。同一系列の仏師の作かと思わせます。




[418] 四日市市立博物館の本 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/22 20:42:32 del:

近藤です。
いかがでしたか。大変充実した時間を過ごされたかと思います。本を9冊、ですか。
四日市市立博物館の過去の展示図録もいいのがあるので「重源上人」とか「姿をあらわした神々」とかはゲットされたことでしょう。研究紀要も仏像調査記録や慶派仏師や快慶の論文とかが収録されててグッドですね。買いたいだけ買ったらやっぱり5冊は軽く超えますね。
我々の次の見学目標は吹田市立博物館です。あそこもいい図録を持ってますので、僕は買い込むつもりですが、その前に財布とよく相談せねば。


吹田市立博物館 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/22 22:04:16 del:

 「重源上人」は50%OFFでしたので思わず買いましたが、赤川一博さんの思い入れが十分伝わる良い図録でした。但し厚く重いので、出来れば紀要程度の装丁で出して頂ければ有難かったと思いましたが。

 吹田市立博物館のホームページを覗いて見ましたが、博物館ニュースをPDFで掲載するなど中々充実した博物館ですね。
 SARS騒ぎが収まったら一度行ってみたいと思います。




[416] 栗東市歴史民俗博物館 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/20 01:14:46 del:

近藤です。
先ほど展示会情報を見学しまして、そちらでも栗東市の情報があるのに納得してしまいました。我々のページでは栗東市歴史民俗博物館は常にマークしているので情報は幾らでも入りますが、あそこは熱心に仏像の展示をやってくれますので有難いです。前に「近江の四天王像」去年に「近江の十一世紀彫刻」、そして今年は「金勝寺エリア特集」ですか。なかなか意欲的で頼もしいです。これでまた一日、今後の休日の予定が埋まりました。今の「仏像東漸」、秋の「坂本の仏像」もありますし、やっぱり今年は仏像特別展の当たり年かもしれませんね。


仏像特別展の当たり年、同感です -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/21 00:30:55 del:

 栗東市歴史民俗博物館は、滋賀の文化が専門である宇野茂樹さんが館長を務め、仏像専門の若手もおられるため随分積極的ですね。近江でも金勝寺は独自の文化を擁しているので興味は尽きません。

 今日、四日市に行ってきました。想像をはるかに超えた充実した展示会でした。
入るなり、慈恩寺の阿弥陀が安置してあり、目玉を最初に出して後は大丈夫かと心配しましたが、どうしてどうして、他の展示品にも圧倒されてしまいました。
気になったものを。
 慈恩寺阿弥陀:腰から下の衣文部は最大3mm程度の木屎漆を用いて仕上げられている様子が良く判りました。複雑な衣文を表しながらも大振りでゆったりとした印象を与えるのはこのせいなのでしょう。
 蓮光院大日:目鼻立ちのしっかりした面相や、背筋の伸びた量感のある上半身と膝前(一部後補のようですが)のバランスが平安初期の密教彫刻の気風を伝えており、黒田さんがこの像の前で武者震いした様子が見えるようです。
 瀬古区十一面:檀像様のお手本といってもいい像ですが、裳裾をたくし上げた様子と、右踵を浮かせる程遊足とした例は余りないのではないかと思います。
 瑞林寺地蔵:面相や手足の表現は写実的で奥行きがあり、腕にかかる衣文は複雑ですが、全体的には衣文線も大人しい。特に右側面は薄く、慶派の創始者康慶をしても定朝という呪縛から逃れられなかったか、という思いを強くしました。
 夏見廃寺天部せん仏:ガラスに鼻をくっつけてじっくり見ることが出来ました。型をとった後、ヘラで丁寧に仕上げた様子が手にとるように判り、せん仏のイメージを変える程の精緻で生き々々としたものですね(所有者の有鄰館が有“隣”館となってました^^;)。

 会場は照度を落した照明でしたが、入り口でライトを貸し出しており、私のような末梢主義者には有難い配慮でした(もっとも持参の強力ライトを使いました)。側面や背面が全く見えないようなスポットライトのみの照明をしておきながら、ライトの使用を禁止しているような気の利かない所(東博の中国国宝展です)も見習ってほしいですね。

 帰りは、過去の展示会の図録と仏像関係の研究紀要併せて9册も購入してしまい、重くて大変でした。




[414] 水無神社神像群初公開 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/17 11:29:03 del:

近藤です。
今度、岐阜県の飛騨の方へ神像彫刻を見学に行くことになりました。飛騨一宮の水無神社に平安から室町にかけての計53体の神像彫刻があるのですが、これが今年の2月に岐阜県の指定文化財になりまして、それを記念しての初の一般公開が6月30日まで宮村役場横の施設で行われています。美河さんの提案で古佛スタッフ有志の見学会が決まりました。高山に一泊して国分寺や天照寺や霊泉寺などの仏像も見学する予定です。
飛騨高山といえばみたらし団子と飛騨牛の串焼きを食べてみたいものです。


水無神社の神像 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/17 14:37:27 del:

 水無神社の神像の件は見落としていました。早速、展示会案内に紹介させて頂きました。神像というのは、仏像とは一味違った素朴さと神々しさがありますね。機会があれば行ってみたいと思っています。

 「みたらし団子」というのは、神社の御手洗から生まれたもので、その昔、後醍醐天皇が下鴨神社で御手洗池の水をすくったところ、一つ泡が浮き、そこから少しだけ離れたところに4個の泡が並んで浮かび、その様子が面白いということから、5本の団子のうち、1個を少し離して刺した串団子がつくられ、これをこの故事にちなんで「みたらし団子」と呼んだのが最初だそうですね。高山のもみたらし団子も京都の下鴨神社の団子が伝わったとのこと。但し団子の数は、その後4個になり、最近は団子三兄弟の歌のせいで3個の物もあるとか。
 飛騨牛の方は以外と新しく、今の銘柄を定着させたのは、昭和55年に安福号という名の但馬牛を購入し繁殖させたのが切っ掛けで、今の飛騨牛のほとんどが、この安福号の子孫だとのこと。平成5年に死んだ安福号は銅像もあるのだそうで、松坂牛が全て但馬牛の子牛であることいい、但馬牛の面目躍如といった所でしょうか。




[412] 四日市市立博物館 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/16 00:01:16 del:

来週に四日市へ行かれますか。素晴らしいことですね。我々ももう一回見学に行こうと計画しているところです。最初の印象が強すぎた仏像も、二度目からはやっと本質が見えてくるような気がするので仏像見学は二度目が重要であるように思います。
私が思いますに、仏像のみに限定して開かれる展示会は、この数年間に何度もありませんので、今回の展示は久々のものでありましょう。なおこの「仏像東漸」には神像も出ておりまして興味深い対象です。
東日本や関東の方での仏像特別展の情報に疎いのでよく分かりませんが、関東や東北の博物館で県単位の仏像展示に積極的なところはどこでしょうか。


関東東北の博物館 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/16 19:59:46 del:

 関東東北の博物館は、それぞれ立派で、開館当初は文化財の展示会を行っていましたが、継続的に行っているところは余り多くはありません。
 強いて言えば福島県立博物館、仙台市博物館位でしょうか。岩手県博、東北歴史博あたりがもう少し頑張ってくれればと期待します。
 神奈川県は、金沢文庫、県博が小規模ながら色々な企画を行っています。

 最近は、あちこちに歴史館やら郷土館などが増えてきていますが、入れ物を造るだけで文化財の関心が高まるのかどうか心配です。




[409] 広報は忙しい! -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/14 22:51:11 del:

いま奈良本部広報の編集室から書き込みしています。かわら版100号特集の編集中で、こちらの川尻所長さんをはじめ四人の外部の方に原稿をお願いしていて、その原稿が次々に集まって校正やら編集やら。で、僕も呼ばれました。いま作業が終わって帰る前の紅茶を飲みつつ書き込みです。山科と奈良は帰りました。横では骨皮大佐がプリントアウトされた100号原版を眺めており、「あとは仏師コーナーの原稿だが、間に合うのか?」とか何とか電話で聞いております。うーん、どこかの中小出版社のような雰囲気ですが、僕はなぜかそういうのが好きなのです。


100号ですか。感慨深いでしょうね -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/15 00:19:38 del:

 私も、何年も前に週刊読売にお寺の連載をしていた時に、原稿に追いまくられていたことを思い出しました。
 趣味だからいいようなものの、これが仕事だったら精神的にも大変だなア、と思いましたね。

 来週の火曜日に四日市に出張となり、朝一番に東京を出て、午前中博物館に寄ってこようと思っています。黒田さんの原稿を読んで、ますます期待に胸を膨らませています。




[407] こんにちは -投稿者: 大吉 返信 2003/05/13 23:14:50 del:

久しぶりに書き込みさせていただきます。
いつも貴重な情報ありがとうございます。
今度、念願の京都大覚寺の不動明王を見にいくことにしました。前から見たかったのでとても楽しみです。
長野県から夜行バスで行くのですが、朝5時に着くのでいつも時間をもてあましてしまいます。京都駅付近でお寺、文化財で朝でも見られるもをご存知でしたら教えていただけないでしょうか。


観光案内は不得意ですが -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/14 00:35:56 del:

 そう言われれば早朝から拝観出来る所は余りありませんね。東山になりますが、清水寺が6:00〜18:00。但し今御開帳中の奥の院千手観音は10:00〜16:00です。
 その他、三十三間堂 8:00〜16:00、六波羅密寺 8:00〜17:00といった所でしょうか。
 その他のお寺は、9:00または10:00からの所が多いようです。
 お坊さんは、本来早起きのはずなんですがね〜。

 下記のサイトに拝観時間などが詳しく載っています。
 ゴリちゃんの元タクシードライバーHP 
http://home2.highway.ne.jp/gorichan/
京都観光辞典のページに、「拝観、見学時間で探す」として早朝から拝観できるお寺、施設が紹介されています。
 藍観光京都サービス
http://www.ne.jp/asahi/aikankou/kyoto/charge0.htm
地域別にお寺、施設の紹介があり、拝観時間も掲載されています。


ありがとうございます -投稿者: 大吉 返信 2003/05/15 22:45:19 del:

早朝拝観可の情報、どうもありがとうございました。 8時からでも、早くてありがたいです。



[405] 仏教考古学の世界 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/12 00:35:32 del:

鳥取行きの折、電車内で宇喜多が考古学の話をしていました。古代寺院の特別展は全国各地で開かれますが、研究にとって重要な資料となる出土品が相次いでいる所は畿内以外では少ないということです。私は仏教考古学は門外漢ですが、聞いていて面白そうだなと常々感じます。ここは門前の小僧として色々吸収に務めるべきと考えまして、鳥取へ行きましたが、実地に見学するのはなかなか楽しいものです。
密教の方でも仏教考古学との接点があると何かが違って見えるかな、と感じた次第です。


密教考古学? -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/12 12:27:30 del:

 密教と仏教考古学か!考えた事もなかったですね。
 考古学=発掘というわけではないでしょうが、土の中から発掘されるという意味では、埋経もその一つかもしれません。
 埋経の例は、金峯山寺や朝熊山金剛證寺など密教寺院を中心に各地に見られ、経筒や金銅仏、鏡像などが発掘されていますが、末法の世を恐れた平安貴族の信仰を伝えるタイムカプセルですね。
 和歌山熊野速玉大社で、経塚遺物と共に裏山から出たという数千個の経石を見せて頂きましたが、庶民にまで広がっていた信仰の強さを感じました。




[403] 大御堂廃寺遺跡 -投稿者: 黒田明孝 home page 返信 2003/05/11 00:53:25 del:

代表たちと鳥取県へ行ってきました。県立博物館の「因伯の古代寺院」展の見学と私の「因伯古代寺院研究会」への顔見せとが目的でした。智頭急行のスーパーはくと号に乗れば三時間で鳥取へ行けることを始めて知りました。
博物館の見学後に「因伯古代寺院研究会」の案内で倉吉の大御堂廃寺遺跡を見学し、塑像螺髪の型を見せてもらいました。この型は日本最初だそうです。鳥取県は古代寺院の調査が盛んな県のひとつらしく、博物館の特別展も立派なものでしたが、残念な事に図録が発行されていませんでしたので、宇喜多が文句を言っておりました。
帰りの列車待ちの間、鳥取砂丘名物の「砂タマゴ」と「カニちらし」を食べました。


行動力に感心 -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/11 23:48:07 del:

 皆さんの行動力には、いつもながら感心します。
 螺髪の型は土製だったようですね。焼き締めていない塑土の物だったでしょうか。大原廃寺でも塑像の螺髪が発見されていますが、大御堂廃寺に型があったということは、鳥取あるいは山陰地方に対する古代の仏像の生産拠点であったのかも知れませんね。
 このところ、京都や奈良、滋賀各地で白鳳時代の塑像の出土が相次いでおり、太田さんや宇喜多さんもじっとしていられないのではないでしょうか。




[401] 志摩元浦のトロ飯 -投稿者: 近藤真琴 home page 返信 2003/05/10 03:24:20 del:

近藤です。志摩の味をひとつ。
いまはパールロードの入り口になっている志摩の元浦は、昔は陸続きながら船でしか行けない陸の孤島みたいなところでした。そこの郷土料理であるトロ飯は絶品で、伊勢志摩には縁の深い骨皮代表もお気に入りの料理でした。なぜトロ飯と呼ぶのか分かりませんが、蛸や海老を入れて炊いた御飯の上に魚のタタキをまぶしてネギなどをかぶせ、つゆを少しかけて食べます。元々は地元の漁師たちの家庭料理だったみたいです。
今度またそれを食べに行きたいなーと、皆で話し合っています。


トロ飯は知りませんでした -投稿者: 管理人 home page 返信 2003/05/10 17:03:45 del:

 トロ飯は知りませんでした。でも聞いているだけで味が口に広がるようです。
 伊勢志摩は、志摩観光ホテルの高橋忠之料理長の名前を出すまでもなく、海産物、野菜、肉など食材の宝庫で、何処に行って何を食べても美味しいのかもしれません。
 私も関東の生活の方が長くなってしまいましたが、元は関西人なので、やはり名古屋から西の食べ物の方が口に合います。日本の食文化、言語は、フォッサマグナを境に二つに分かれるそうですが、これは仏教文化にも当てはまる事なのでしょう。食べ物も仏像も関西にはかないません。